歯軋り(歯ぎしり):治療
歯軋り(歯ぎしり)の主な原因は「ストレス」だと考えられていますので、歯軋りを治すためには、原因であるストレスをいかに解消するかが最も重要になります。
「歯ぎしりの治療」と「ストレスの解消」は、実はほぼ同じ意味であると言っても過言ではありません。
しかし、歯軋り(歯ぎしり)であごが疲れたり、歯が痛くなったり、肩こりになったりすると、そのことによってストレスを感じてしまい、歯ぎしりも悪化する・・・という悪循環に陥ってしまうことも少なくありません。
では、どのようにしてストレスを解消させるのか?
実は、これに関しては歯医者さんの分野ではありません。
中にはこの手の患者さんを得意としている歯医者さんもいますが、基本的には歯科ではなく心療内科(精神科)を受診し、治療を受けられることをおすすめします。
ただ、歯科で行なわれているマウスピースによる治療や噛み合わせの調整も無駄ではなく、このような治療を行われることによって患者さんが「もうこれで大丈夫だ!」と思い込み、それがストレスの軽減につながって歯軋り(歯ぎしり)が治るといった例も少なからずあります。
このほか、アルコールやカフェインは精神的にも身体的にもストレスを与えやすいので、これらの摂取量を控えたり、十分な睡眠や規則正しい生活のリズムを身に付けるということも、基本的ですが非常に重要なことです。
マウスピースは、歯軋り(歯ぎしり)の治療で最も一般的に使用される方法です。
夜寝る時に透明のプラスチック製のマウスピースを装着してもらうことによって、歯やあごにかかる負担を軽減し、歯軋り(歯ぎしり)の症状を和らげます。
歯軋り(歯ぎしり)の症状が和らぐと、そのおかげで今まで感じていたストレスも幾分か軽減され、その結果、歯ぎしりも治ってくる・・・というのが、マウスピースによる歯ぎしり治療の目的です。
また、マウスピースを装着したことで「これでやっと歯ぎしり が治る!」と患者さんが思い込み、それがストレスの軽減につながって本当に歯軋りが治ってしまう・・・ということもあるようです。